ケアマネージャーとは、介護が必要な方が適切なサービスを受けられるようにサポートする仕事です。正式には介護支援専門員と呼ばれます。ケアマネージャーの主な仕事はケアプランの作成です。要介護認定を受けた高齢者が実際に介護サービスを受けるためには、ケアプランの作成が必要になります。ケアマネージャーは介護利用者が抱える問題を分析し、必要となる支援を明らかにして、適切な目標を設定します。プランの作成後に運用の評価を行うのもケアマネージャーの役割です。利用者から健康状態や目標達成状況のヒアリングを行い、必要に応じてプランの変更をします。

ケアマネージャーの主な勤務先となるのが居宅介護支援事業所です。居宅ケアマネなどとも呼ばれる仕事で、自宅で生活する要介護認定を受けた高齢者に対してケアプランを作成します。定期的な利用者の自宅への訪問を通し、生活状態のモニタリングや利用者とその家族の相談を受けながら、事務所でプランの作成・見直しに取り組みます。また、老人ホームを職場とするケアマネージャーも多いです。施設ケアマネとも呼ばれ、入居している高齢者に対してケアプランを作成します。居宅ケアマネとは異なり、利用者の状態を把握しやすく、介護スタッフなど他職種との方とも連携をとりやすいのが特徴です。しかし、利用者が少ない施設では、介護業務や事務など他の仕事も行うようなケースもあります。1人が担当する人数も異なり、居宅ケアマネは35名が標準とされているのに対し、施設ケアマネは最大100人の人数を担当することになります。